タップとダイス ネジとネジ受け
シルバーの既製品が存在しないのなら、自分で作るしかないかなと思い、試行錯誤です。
工業製品として作る施設が整っていない私の工房。
でしたら、アクセを作る感覚で作るしかありません。
単純に考えれば、製品になってからネジとネジ受けを作れば良いのです。
が、
それでは、コストが掛かりすぎます。
では、それをもう一回ゴム型をとればと思いましたが、
受けの構造上 抜く事は出来ません。
『ねじって抜くか?』
製品にするには不安過ぎです。
『ではっ?』と考えていましたら、
まず、ボタンをデザインして、その下に色々なサイズのネジをロー付けして、ゴム型を作ります。
ここが一番大変です。
収縮率を見なくてはいけません。
下穴径が3.5mmなら、3.3mmに収縮とね。
ゴムによっても、焼く時間によっても収縮率が変わってきます。
そして、そのサイズのタップを買ってきます。
ま〜 ビンゴなサイズは、なかなか売っていないので、大量のタップを買うことになります。
そして、受け側の最終段階インジェクションにビンゴなタップを入れます。
地金になってからでは、タップの消耗が激しいのでね。
そんな事を考えながら、渋谷のハンズへGO.
娘と二人で行ったので、
娘『何か食べた〜い 疲れた〜 トイレ〜 眠〜い』など連呼され、
タップもダイスもろくに見れず、右から左まで大人買いです。
そして、急いで工房へ
キャストなどを済ませ、
さっき買ったタップとダイスを試行錯誤試していましたら、
リョー君が工房にやってきました。
リョー君『ネジ切ってても、ゴム型グイット抜いたよ 俺』
私『・・・・・・』
まさかと思い、
実際にゴム型を作り、
インジェクションを流し、
冷蔵庫に入れて、カチカチになったとこで、
思いっきり、
『グイっと』引っ張りました。
『プリッン!』と出てきました。
奇麗なネジ目を残して・・・
すぐに埋没です。
丁寧にね。
ネジ目に気泡が付いたらアウトです。
帰り道に思ってしまいました。
ゴールは、スタート地点から1m先にあったのですが、違うと思い込みグランドを一周回ってしまったのです。
そして二週目で解かったんです。
ゴールは、1m先だったんだとね。
でも、考える事って大事だよね。